五感を研ぎ澄まして

「先生、書いてきました」この子の受験する中学校は作文が課されます。

「うんー、小学校時代に心に残ったこと、という課題で書いた作文にしては、あっさりしすぎてるなぁ。読み手の心に訴えかけるものがないなぁ」

「・・・・」

「こういう作文は読む人がどう感じるかを考えないとアカンよ。志望校の先生たちは何十枚も課題の作文を読むことになるやろ? その中で あなたの書いた作文は印象に残ると思う?」

「・・・残らないと思います」

「運動会のリレーのことを書いているね。誰が追い抜いて誰が追い抜かれたか、と事実だけを書いているけど なんで? あなたは一人追い抜いたんでしょ。だんだん前の走者の背中が迫ってきて、となりに並び、ぐいっと追い抜いたんでしょ。ドラマチックな場面やん。そのときのことを思い出してごらんよ。臨場感って言うねんけど もっと息遣いが感じられるような文章が書けるはずやよ。追い抜いた後の爽快感も書けるはずや」

「ちょっと書き直してみます」

「うん、その時の感情を丁寧に追って書くだけでいいねん。うまく書こうなんて思わんでも、そのときの気持ちをじっくり思い出して書いてみ」

高校入試の作文や小論文は、短時間で書かなければならないので、どちらかと言うと内容よりも技術が重要ですが、中学入試の作文は『熱さ』を見られると思うのです。特にこの子の受験するスポーツ科のような特殊な学科では、判で押したような作文は要らないのではないでしょうか。

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