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工夫すると楽しくなる

実感算数では暗算が重視されます。
筆算を習う前に3桁の足し算・引き算・2桁の掛け算・割り算を暗算で解いてもらいます。
初めてこの教材を使った時は戸惑いました。そんなことわたしもサッサとできないのですから。
掛け算などは九九もまだ知らない段階で2桁の暗算をさせることになります。
さすがに最初はなんて無謀な、と思いました。「家で筆算を教えました」と憤慨して電話してこられた保護者の方もいらっしゃいましたが、わたしでもそうしたかもしれません。

ところが、このまま実感算数を続けさせるか止めさせるかで夫婦間がぎくしゃくしてしまったこのお家の方から、この教材を絶賛するお電話をいただいたことがあります。

当時3年生だった息子さんとの買い物で、1本120円の花を15本買ったとき、息子さんが「代金は1800円や」と すかさず言ったそうです。お母さんは驚いて何ですぐにわかったのか聞きました。
「1本120円の花は10本で1200円。5本だとその半分だから600円。合わせて1800円」と答えたのだそうです。

わたしは電話口で感動しました。この男の子が実際の生活の中で算数を使っていることが嬉しくて嬉しくて。
半信半疑だった『暗算』でしたが、いかに子どもの能力を高めていたのか得心したのです。
さっきの計算ではこの男の子は九九を使っていません。まだ筆算も知らないので、本人も気づかないうちに工夫して計算していたのです。

頭の中でただ筆算をするのが暗算ではないことが おわかりいただけると思います。


工夫して暗算をするとき、子どもの頭の中ではストーリーができているようです。
買い物であったり、おやつの分配であったりと自然に文章題を作って解いていることがわかります。
実感算数で学習している子たちのほとんどが文章題が好きなことに頷けます。

教室ではこの教材を使っていない子たちもいますが、できる限り実感算数の趣旨に沿った指導をしています。目指すのは『工夫する』学習です。

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