日差しも心なしか柔らかく、日陰に吹く風はひんやりしてきましたね。
今日は教室は定休日でゆっくりできたので、ケアハウスにいる叔母に会いに行ってきました。
叔母は、ベッドからゆっくりと起き上がりながら、「目怠いやろなぁ。」と言いました。
「うん? めだるいって? どういう意味?」と聞くと、
「見てて じれったいって言うことよ。」と、苦笑いをしながら教えてくれました。
「へぇ、初めて聞いたわ。目怠いって。この年になっても知らん言葉いっぱいあるわ。」
「そう?」
「うん、三島由紀夫の『豊饒の海』、あの4部作、読み終わるのに1年近くかかったもん。寝る前に読んでたんやけど、よう寝られたよー。数行読んだら夢の中やったから。1ページ中にどれだけ知らん言葉が出てくることか。今読んでる大江健三郎が簡単に感じられるくらいやし。」
「ははは、そら良かった。」
「あらあら、また体が傾いてますよ。頑張って真っすぐに座ってくださいよ。」と言いながら部屋に入ってきた介護士さんに、
「はい、よう 体に言い聞かせておきます。」と言う叔母。
丸くなった背中が フフッと小さく揺れました。
学習の根っこが育つ、実感教育。ラフラーン

「豊饒の海」は学生時代に読みましたが、確かに難解でした。またいつかどこかで語りたいですね。
Leeさん、コメントありがとうございます。

返事が大変遅くなりごめんなさい。
Leeさんと対等に話がしたくて頑張って読みました!
読み違えているところがたくさんあると思うので、またレクチャーお願いしまーす