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この子に必要なことは

はぁー、ふぅー、と高学年の女の子がため息ばかりついていました。
どうしたのか聞いてみると、『割合』がよくわからない、と言うのです。

この子は納得しないと先には進まないしっかり考える子なのですが、じっくり考えているうちに授業が先に進んでしまい、考えをまとめる間もなく時間がきてしまうようでした。

「先生、例えばミルクが20ml 、コーヒーが100mlあるとして、コーヒーはミルクの何倍か、って問題やったら、『~の』がついてるのが『もとにする量』て習ってんけど、いつも『~の』がついてるってことないやん。もう、なにが『もとにする量』なのかわからんねん。」と元気のない声です。

この問題なら『割合』を習わなくても『もとにする量』なんて言葉を知らない低学年の子でも解く子は解くでしょう。現にこの女の子もそうでした。
『ミルクはコーヒーの何倍か』と聞かれたとしても、問題なく答えることができたと思うのですが、『もとにする量』とか『くらべる量』とかの公式を習ったとたん、ごちゃごちゃになったのだと思います。こうなると何を言ってもわからんわからん、と言うようになってきます。

「そしたらね、その文章をそのまま式にしてみたらどうかな。
ミルク は コーヒーの 何倍か
 ↓   ↓   ↓    ↓
20ml = 100ml  × □  ってね。」
「あぁ、それならできる。あぁ良かったー」

この子と話をしていると、相手が小学生だということを忘れてしまうくらい考え方が大人びているなあ、と思うことがよくあります。限りない才能を秘めている原石のような子なのですが、深く考えることがあだになり情報の整理ができずに混乱していると感じられることが たまにあるのです。

思考に強弱をつける・・・というか、思考の優先順位を考える・・・というか、こういうことが無意識にできるようになるために この子にはもう少し演習する時間が必要です。反復演習があまり好きではない子なのですが、この子には必要なメニューです。



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