FC2ブログ

音読の効用

まず、次の『透明人間』から一部抜粋した文を読んでみてください。

「まて! どろぼうめ!」ハクスターは叫んでマーベルのあとを追いかけた。マーベルはさっと教会の角を曲がり、丘の道を走って行った。その先には村の祭り会場が見えていた。ハクスターはどなった。「とまれ!」
ところがハクスターは十歩も行かないうちに、不思議なやり方で すねをとらえられた。からだがうき、ふいに地面が目の前に見えた。次の瞬間世界がはじけ、目の前でたくさんの星がまわって見えた。もう追いかける気にはならなかった。

ハクスターは いったいどうしたのか、という問いにまともに答えた子は16人中一人だけでした。

『どろぼうを追いかけようとして走り出したハクスターは、透明人間に足を引っかけられたか、タックルされたかして、顔から地面にたたきつけられた』のですが、、そのまま本文を写している子や、どういう状態なのかさっぱりわからなくて何も書けない子がほとんどでした。

おもしろいことに何度読ませても理解できなかった子でも、わたしが声に出して読んでみせたとたん、あっと言って気づいたりするのですから不思議ですね。

きっと黙読しているだけではお話として頭に入ってこなかったのでしょう。読んでもらうことで初めてお話として文字が動き出したのですね。

読み取りにくい場合は小さな声で読み上げてみると、自分の声を聞くことで案外理解できるようになるかもしれませんね。


管理者にだけ表示を許可する