FC2ブログ

『アヴェロンの野生児』

孫の一歳のお誕生日を祝いに息子夫婦の家に行ってきました。
小さく生まれたので心配しましたが、10分も抱いていると腰が痛くなるほど大きくなっていました。


学生時代に、教育心理学の授業で『アヴェロンの野生児』という本を読んだことがあります。オオカミに育てられた少女たちについて書かれたものでした。この少女たちは幼児の頃に保護されたが、大きくなってもほとんど言葉は増えることなく、短い生涯を閉じた、とされていました。が、近年、オオカミに育てられた というのは作り話だった、と結論付けられました。

本を読んだ当時、動物園で見たオオカミと、人間の子どもに乳を与えたと書かれているオオカミとが どうしても一致せず、なーんか変、なーんか怪しい、と この話を信じることができませんでした。しかし、教授はまことしやかに、「乳幼児期に適切な養育が必要なわけが、理解できたでしょう」とマイクを握り 力説していました。

その後、子どもを持つようになって「あの話は絶対に嘘だ」と確信しました。人間の子は非力です。めちゃくちゃ世話がかかりますもん。生まれてすぐの人間の子が動物みたいに自分から乳を飲みに来ることは絶対にありません。オオカミのお母さんがわざわざおっぱいを飲ませに赤ん坊のそばに来るなんて考えられないし、餌を求めて移動するオオカミの集団に人間の子がどうやってついて行けたのか、説明がつきません。

女性の目線が欠けていたのですね、この本は。子どもの世話に非協力的だった男の人たちが机の上だけで書いた本だと思います。

・・・・でも一つだけ嘘ではないのは、『乳幼児期に適切な養育は必要です』ということ。当たり前です。

管理者にだけ表示を許可する