読めるようになるから!!

『まあ、なんてきれいなの、あのばら色の雪! わーい、あの上の岩、あそこ、ばらでいっぱい! ほら! あっ、灰色になる! ああ! ああ! みんな消えちゃった! みんな、消えちゃったわ、ペーター!』
山と山の間に夕陽が沈むのを初めて見たハイジの言葉です。

「先生、この文章、何を言ってるのかよくわからないんです。」と中二生くん。
「ばらでいっぱい、って書いてあるけど、本当にばらの花が咲いていると思う?」
「いや、よくわからない。」
「夕陽が沈むところを見たことある?沈む直前 空が赤く、そうローズピンクに染まって、あーっ、日が沈むーって瞬間よ。これ。刻一刻と空の色が変わる。本当にばらの花でいっぱいなのではないよ。ハイジの言葉以外でも『夕陽で空が真っ赤だ』なんて書いていないでしょう? 何でやと思う? 読む人に想像の余地を与えるためだよ。『夕陽が赤い』なんてストレートに書くような人は芥川賞はとれないよ。」
「なるほど。・・・ぼく、何か月たったら読めるようになりますか?書いてあることがわかるようになりますか?小さい時から本を自分から読んだことがなかったんです。読みたいと思わなかった。」
「読み続けていくうちに読めるようになってくるよ。君の場合は、文学を楽しむ、と言うよりもきっと論理的に読むほうが得意かもしれないから、『なぜこの言葉を使っているのだろう』と考えながら読むようにするといいかもしれないよ。大丈夫。これを続けていこう。きっと読めるようになるから。」

真面目な子です。数学や英語は中学でもトップクラスなのだそうです。
1年後、『わくわく文庫』やって良かった―!!って言ってくれるといいなぁ、と心から思います。

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