非凡な才能

昨日体験に来られたお子さんは、お母さんが言われるには、発達障がいがあるとのことでした。
実感算数のプリントをお見せして説明を始めると、男の子はわたしの話にはあまり興味を示さず、周りをキョロキョロと見回していました。そのうちふと見つけたブロックに走り寄り、お母さんの制止も聞かずに遊び始めました。

ブロック遊びに没頭しているようなので、お母さんから男の子の現状をお聞きすることにすると、お母さんは、「息子のことが心配で心配で」と これまでのことを嘆くように話されました。精も根も尽き 疲れ果てておいでのように感じました。

お母さんの辛いお話と対照的に男の子は生き生きとブロックを積み上げています。
「できたよー」と言うので、見に行くと、ビルのようなものができていました。
お母さんは「ただ、積んでいるだけなんです。いつもいつもそうなんです」と言われたのですが、よく見るとその積み方に規則性があるように見えました。これはひょっとしたら・・・
「ちょっとクルッと回して裏側を見せてちょうだい」と言うと、男の子はわたしにそのビル状のものの全体が見えるようにクルクルと回してくれました。
やっぱりそうだ!!!
きちんと外階段がついています。13階建てのマンションです。
ただ積み上げているだけではなかったんです。その構造は複雑でした。でもバラバラにならないように規則的に連結されています。

男の子は小学校1年生でしたが、これと同じものを他の1年生に作ってみるように言ったとしても、誰も作ることはできないでしょう。

お母さんは、「こんなことはできなくてもいい。人と同じことができて欲しい」とさらに悲しそうに言われました。
この子の 他の子にはない優れた個性だと、認めるには時間がかかると思います。
他の子と同じことができるように、という思いが強ければ強いほど、認めることができないのだろうと思います。

この子に天が与えた『才能』かもしれない、と腹をくくればお母さんにもこの男の子のこれからの人生にも光がきっと さんさんと差し込むのだろうと思います。

わたしには専門的な知識がないので、うちでの指導は難しい、とお話しました。
お母さんはたぶん今日、役所に行って男の子のことを相談されていることでしょう。

この男の子の非凡な才能が つぶされることがないように、このお母さんとこの男の子が二人して 大声で笑える日が近く来るように、と願ってやみません。

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地球上で発明発見され、あるいは創生されてくる新知識が今までのものよりも魅力的であればよいのですが、そうでない場合、非凡なものが生まれてこない場合、陳腐な発明しか出てこなくなった場合、人類全体の無知の特権は日々減っていきます。