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2011年09月 の記事一覧

文字通り『オブラートに包む』

昨日、薬をオブラートに包んで、父に飲ませていると、横で見ていた長男が「それって、飲んでしまっても大丈夫なん?」と不思議そうに言いました。
「オブラートのこと? もちろんやよ。苦い薬はオブラートに包むと飲みやすいやろ。」と、わたし。
「へぇ、『オブラートに包む』、って言い回しは知ってたけど、オブラートを見たのは初めてや。これがオブラートか。」と、いたく感心する長男。
長男は小学生でも中学生でもありません。つい最近 一児の父になったばかりの立派 (かどうかは わかりませんが…) な大人です。

びっくりしたのはわたしの方です。息子たちに薬を飲ませる時にオブラートを使ったことは確かになかったのですが、『知らない』とは…。

うん? あっそうか!  先の長男の『オブラートに包む』のように『らちが明かない』とか、『うだつが上がらない』などの『らち』とか『うだつ』というものを知らないけれども、普段使っている慣用句は少なくないのかもしれません。

もしも、あぁ、これが『うだつ』なのか、と実物を目の前に見たならば、誰もが長男のような反応をすることになるのかもしれませんね。

「子どもには、できるだけ実物(本物)を見せて育てよ」と言われる意味がわかったような気がしました。