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カテゴリ:子育て の記事一覧

本当はどうなのかな。

朝早く孫の泣く声で目が覚めました。
ミルクを作ってもらったのでしょう、泣き声はすぐにやみました。

お座りができるようになったね、ハイハイもできるようになった、と 親は皆 我が子の一挙手一投足に目を細めます。
ただただ元気に育ってくれればそれでいい、と思いながら。

それなのに少し大きくなると、あれもできていない、これもできていない、と顔を見ては叱ることが増えてきます。
本当に子どものことを思って叱っているのか、他人の目を気にしているだけではないのか、子どもを通して自分ができなかったことをしようとしているのではないのか、と、世の 親と言う人は胸に手をあてて よく考えなければならないのだな、と思いました。 


  


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長い休みにしかできないことを

保護者懇談をすると、必ずと言ってよいほど耳にするのが、
「うちの子は、しっかり読まずに問題を解くんです。」というセリフ。
『うんうん、確かにそうだな』と思える子から、『そうですか?しっかりと読んでいるのにな、お母さん厳しいな』と思える子まで、その尺度は個々の家庭によって様々ですが、どのお家の人も感じることのようです。

わたしも小学校の中学年くらいまではご多分に漏れず、『よく読まない子ども』でした。
しっかり読まずとも困ることはないと思っていたのでしょうね。それが 4年だったかな、5年だったかな、ビクトリア号だったかサンタマリア号だったか(すみません、うつろな記憶で)のプラモデルを作ったときから『よく読む子』に変わったように思います。

やっと最後のパーツをつけ終わって、我ながら上手にできたなぁと悦に入っていたとき、ふと空っぽであるはずの箱に目をやると、小さなビニール袋に入った部品のようなものがぽつんと残っているのが見えました。
何やこれは、と見ると、あー、モーター!! ・・・取り付けるのを忘れていたのです。
ボンドでくっつけたあとなので、今さら壊すこともできず・・・。
さっきまで、うっとりと見つめていた帆船が、まるで魂のない抜け殻の幽霊船のように見えてきました。
もう後の祭りですが、初めて小さな字がびっしりと書かれた説明書を開いて読みました。
ああ、本当。この順番に作れば失敗することはなかったんだ。と悔しいやら腹立たしいやら。

それからですね。説明書の類はもちろん、学校の教科書もテストの問題も、文字が書かれているものは丁寧に読むようになったのは。

夏休み用に、お子さんにドリルなどを買い求められるお家の方はたくさんいらっしゃると思いますが、せっかくの夏休みです。何か時間をかけて一つのものを作り上げる機会を与えてあげるのも良いと思いますよ。あっ、ものを作ることにこだわる必要はありません。
夏休みの旅行先について事前に調べるのでも良いですね。地図や時刻表の読み方を知る良い機会です。料理を買い出しから後片付けまでお子さんに任せてみるのも良いでしょう。

先のわたしのように失敗するかもしれませんが、それも良い経験です。大きく成長するきっかけになるかもしれませんよ。





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子育てを楽しんで !

今日はおひとりのお母さんが懇談に来られました。
もう30年近く前、息子たちと楽しんでいたゲームについて話しました。

「知らぬ間に楽しみながら文字を覚え読解力がつく遊びです。
お子さんが幼稚園から帰ってくる前に しかけを作っておくんです。
まず、玄関に少し大きめの紙、そうですね、A4くらいの大きさの紙に、
『げたばこの したから2だんめ、みぎから3つめのくつのなかをみよ。』と書いて置いておきます。
お子さんは何だろうと一生懸命に読むと思いますよ。そして下駄箱を開けて靴の中を見るでしょう。
すると、こんどはその靴の中に
『テーブルのてんばんのうらをみよ。』と書いた紙が入っています。天板とは何かを教えてあげてくださいね。
きっとお子さんは、走ってテーブルの下に潜り込み 天板の裏を見るでしょう。
そこには『れいぞうこのしたのだんをみよ !!』と書いた紙が貼られています。
勘のいいお子さんならここで気づくでしょうね。おやつだって!
だんだん指示の回数を増やしていくといいと思いますよ。」

「わぁ、楽しそうですね、さっそくやってみます!!」

ええ、本当に楽しいゲームです。長男は小学校1年のときの絵日記によくこのゲームのことを『たのしすぎる たからさがし』と書いていました。
他には、大袋のお菓子を買ってきて、おもちゃのお金を使ってのお店屋さんごっこも息子たちに大うけでした。

話していて当時の息子たちの笑い声が聞こえてきそうに感じました。
とても懐かしく温かい気持ちになった懇談でした。




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素敵な大人

小学校の4年生の頃だったでしょうか、ケガをした友だちを家まで送っていったことがありました。

低学年の子が誤って水の入った花瓶をわってしまい廊下が水浸しになったところへ、運悪くこの友だちは滑ってひっくり返ったようです。そのとき落ちていた花瓶のかけらで足を切り、おまけに捻挫までしてしまいました。

友だちは、家に着くなりお母さんに低学年の子が悪い、と長々と文句を言いました。
すると ずっと黙って息子の話を聞いていたお母さんが、
「それは災難だったわねぇ、でも不可抗力よ。たいしたケガでなくて良かったじゃない。」と笑顔で言ったことを今でも鮮明に覚えています。

『不可抗力』と言う言葉をこのとき初めて聞きました。友だちのお母さんがとても理知的で素敵な女性に思えました。
不可抗力、どうしようもないってことかな、と そのときの友だちのお母さんの話しぶりで自然に理解できたように思います。

将来子どもを持つようになったらこのお母さんのようになりたい、子どもに対しても難しい言葉をサラッと使える大人になりたい、と なぜかドキドキしながら思いました。

あれから うん十年、わたしは理知的で素敵な女性になっているだろうか。
いやー、全然、まだまだだなぁ







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反抗期

思春期に入った男の子の扱いに戸惑うお母さんがたくさんいらっしゃいます。
この前までは息子のことは何でもわかっていたのに、今では以前とは全く違う生き物のようで、腫れ物に触るように暮らしているとおっしゃる方も。

うちの家はどうだったのかと思い返すと、息子たちには はっきりした反抗期はなかったようです。
夫と母が長く患っていましたので、わたしは疲弊した毎日を一時送っていました。
そんなわたしを見ていた息子たちは気苦労をかけないようにと自然と気を遣うようになっていたのかもしれません。

長男が制服の取れかかったボタンを自分で縫い付けているのを見たとき、申し訳ない気持ちと情けない気持ちで泣きそうになったことがあります。次男の作るおにぎりは形良くちょうどよい硬さで食べやすかった。
言いたいこともあっただろう。腹立たしいこともあっただろう。


息子さんが家で話をしなくなったり暴れたりするのは、お家の人に特にお母さんには甘えることができると思っているからではないでしょうか。安心しているから甘えることができるのだと思います。

今日、電話で話したお母さんにも、「一時のことだと思いますよ。」と言いました。
嵐が去ったら、きっとすがすがしい太陽が顔を出します。今しばらくの辛抱です。



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